特別企画のツアー

対馬六観音まいりー仏教文化講座フィールドワークー

祈りの道を行く、対馬一日巡礼旅

かつて対馬では、旧正月十一日に六つの観音様を巡る「六観音まいり」が成人の通過儀礼として行われていました。先人が歩んだ巡礼の道。記憶を巡り、祈りを重ねるうちに、日常では気づけなかった“本来の自分”に出会えるはずです。仏縁を結び、自らの心と向き合う静かな祈りの旅へ出かけましょう。

ツアー代金 7,800円
日数 日帰り
出発地 観光情報館ふれあい処つしま前
開催期間 2025年6月29日(日)

おすすめポイント

 

六観音まいりでマインドフルネスな対馬旅

対馬は集落ごとに神社とお堂があり、その形態や雰囲気も様々。また、いたるところで神が鎮座する石(磐座)や山(神体山)に出会う、神仏が宿る島。祈りの道を辿り、自然と親交が息づく、心の旅に出かけてみましょう。

「六観音まいり」とは―

対馬にはその昔、政庁の置かれた六ケ所(佐護、瀬田、三根、曽、佐須、豆酘)にある神社や寺院内のお堂に木彫の観音様が祀られていました。
信仰の力で社会の動揺を防ごうと観音信仰が盛んになった奈良時代、僧行基が対馬で彫成したという伝説があり、お堂周辺には神仏混淆の当時の名残が見て取れます。

「六観音まいり」とは成人の通過儀礼として旧正月の十一日、この六ケ所の観音様を巡拝する慣わしで、当時若い男女が連なって野山を駆け抜ける姿は対馬の早春を彩る風物詩でもありました。

本ツアーでは、当時の対馬六観音まいりに習い、真言宗寿福院大西住職の読経のもと六ケ所の観音様をお参りし、仏教の教えを学びながら祈りを深めていきます。

①佐護観音(上県町)
大きな銀杏の麓に佇む小さなお堂

小さな集落の傍の野道を真っ直ぐに進んだ山麓に静かに佇む古いお堂。格子の扉を開けると凛とした表情の2体の観音様が祀られている。
室町時代の作とされる聖観音と如意輪観音で保存状態は良好。直ぐ先に汽水の川が流れ、季節ごとに変化する田園風景を眺めながら静かな時間を過ごすことができる。

 

②瀬田観音(上県町/円明寺)
裏山の小高い丘に茂る林の中のお堂

円明寺の敷地の裏山の脇道へ入り小さな丘に登ると見えてくる木造の観音堂。昔の伊奈郡の政庁所在地だった仁田寺(対馬そのものを祀っているとされる現在の国本神社)に観音様は安置されたが、現在は円明寺裏手の観音堂に祀られている。

 

③三根観音(峰町/小牧宿禰神社)
清流日本一になった三根川沿いの集落

対馬の中程にある峰町の川沿いに佇む小牧宿禰神社。昔、観音様が祀られていた三根郡の政庁はこの付近とされ、辺りを見渡すとかつて繁栄していた頃の颯爽とした雰囲気が風景に残されている。観音様は火災で焼失しているが敷地内には蜂洞の神様が祀られ、西暦600年頃から続くニホンミツバチの古式養蜂を守り続けている。

 

④曽の観音(豊玉町/修林寺)
六観音の中で最も優美なオーラを放つ

修林寺の脇の階段を登ったところにある観音堂に安置されている観音様。洗練された技法で彫成され、高さが108cmで南北朝時代のものと推定、豊玉町の有形文化財に指定されている。元々は政庁所在地の朽木にあったが、和尚が双六盤の博打に負けて曽に譲ることになり、二人が勝負した峠を双六坂と名付けたという伝承がある。

 

⑤豆酘観音(厳原町/多久頭魂神社)
卓越した神々が祀られる聖地

平安時代からの天道信仰や赤米神事など古い習俗が残る豆酘。政庁には十一面観音像が祀られたとされるが、火災で焼失し現在は梵鐘ほか観音堂の宝物のみが保存されている。お堂の領地は六観音の中で極めて広く、神々しい雰囲気に包まれた多久頭魂神社の参道には樹齢650年の御神木の大楠があり、観音堂の場所は拝殿になっている。

 

⑥佐須観音(厳原/法清寺)
銀山採掘を見守ってきた観音様

平安未期の作といわれる檜材寄木造りの千手観音の左右には見応えのある木彫仏が多数並ぶ。樫根に隣接する時の政庁所在地、鶴野の佐院から現在地に移された。その昔鶴野は674年日本で最初の銀が産出された佐須銀山で繁栄を極めた地であり、以後430年間祈願所である佐須院観音堂は都一帯の仰の要だった。

 

 

神仏宿る 日本のサンクチュアリ 対馬。

六観音まいり。それは神仏が宿る島で生きた人々が、人生の節目に歩んだ巡礼の道。
当時の記憶を巡り祈りを重ねるうちに、日常では気づけなかった“本来の自分”に出会えるはずです。
仏縁を結び、自らの心と向き合う静かな祈りの旅に出かけましょう。

ツアー行程

6月29日(日)
9:00 ふれあい処つしま(集合場所) 出発
10:30 ①佐護観音(上県町)
11:15 ②瀬田観音(上県町/円明寺)
12:00 ③三根観音(峰町/小牧宿禰神社)
12:45 昼食休憩@豊玉地区
13:40 ④曾の観音(豊玉町/修林寺)
15:25 ⑤豆酘観音(厳原町/多久頭魂神社)
16:45 ⑥佐須観音(厳原町/法清寺)
17:30 ふれあい処対馬 解散

 

ツアー代金(税込)
大人(中学生以上) 7,800円
小学生 3,000円
未就学児(3歳~小学校入学前) 1,200円

開催日程・お申込み

旅行条件

【ツアー代金(税込)】
ふれあい処対馬前集合解散(日帰りツアー)
●大人:7,800円
●小学生:3,000円
●未就学児(3歳~小学校入学前):1,200円

【代金に含まれるもの】
●体験料 ●ガイド・添乗サービス料 ●住職先達料 ●保険料 ●島内移動費
※昼食代は各自現地にてお支払いいただくか、ご持参ください。

【代金に含まれないもの】
●旅行保険 ●昼食代

※集合場所までの交通機関の手配は各自で行っていただきますよう、お願い致します。
※必要に応じて、お客様ご自身で国内旅行保険にご加入ください。

【最少催行人数】5名

【募集定員】同一出発日では11名まで

【締め切り】2025年6月13日(金)18時

【添乗員・ガイド】ふれあい処対馬前から1名同行します。

【キャンセル料】
取消のご連絡をいただいた日が、
●募集締め切り以降~8日前の18時まで=20%
●7日~2日前の18時まで=30%
●前日の18時まで=40%
●当日の出発時間前=50%
●旅行開始後または無連絡不参加=100%

旅行企画実施:一般社団法人 対馬里山繋営塾

詳しい旅行条件書(募集型企画旅行約款)
 http://www.rado.co.jp/info/boshu.html

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