2021年03月10日

対州馬とのふれあい、はじめの一歩

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対馬/ふみ

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対州馬を見たことも触れたこともなかったこの約30年
対州馬?5頭くらい生き残ってる?と思ってたくらい、関心がありませんでした。
(本当は約40頭ほどいます)

数年前、生まれ故郷対馬に帰ってきて
自然の豊かさにはこれでもかと感じながら暮らしているところであります。
でも何か物足りない…

対馬には動物園もない、自然公園のようなふれあい広場もない…

動物との触れ合いが足りない~~!
(イノシカは嫌なほどいるんですけど)

と、動物に触れたくて毎日ウズウズしてたところ、
馬がおるやん!
と気が付きました

そんなこんなをきっかけに、
上県町仁田にある「目保呂ダム馬事公園」
にやってきました~

対州馬での体験ツアーだとか、対州馬の保存についてだとか、
グリーンツーリズムとしていろいろ学ぶことや企画することはたくさん頭によぎりますが、

今日の目的は、ただ、馬に乗りたい!!

それだけです。

まずはそこから、はじめの一歩。(乗りたいだけ)

 

馬事公園での一日

到着は朝9時。
子どものお世話は苦手だけど(笑)、動物のお世話は任せて!
といわんばかりのやる気に溢れております

やるぞ~!

まずは馬小屋の掃除

お馬さんを外に連れ出し、汚れたのこくずをかき出し、新しいのこくずを入れる作業です。

お水も替えます。
糞がその辺にコロコロ転がっているんですが、意外と匂いがしません
牧草が主食だからかな

昔ウサギを飼ってたんですが、ウサギの糞もコロコロしてて無臭なんですよね
トイレも、父がどこからか貰ってきていた木くずをチロリアンの缶とかに敷いていたのを思い出します(笑)
なんだ、ウサギの大きいバージョンじゃないか~と、懐かしい気分になりながらピッチフォークの上で糞をコロコロ。

しかし続けていると結構な肉体労働…(^^;)
ウサギとサイズが違いすぎることに気づきます(当たり前やろ)
これを毎日しなければならないとは…、確かに人手は必要だなあ

掃除が終わったら、小屋にお馬さんを戻します。
馬は運動場(?)でそれぞれ個性的に過ごしています。
誰がどの子か全然わかりません(笑)が、馬事公園スタッフさんはどの子がどの部屋~とスイスイ誘導していきます。

きたきた!初・馬引き!
(今日はなんでも初体験)

うわ~~馬でけえ!
ウサギじゃない!!(当たり前やろ)

いくら対州馬は小さいよ大人しいよと言われても、
一般的なペットとしか触れ合ったことない身からするとビビってしまいます(^^;)

よ、よろしくね~とタジタジしながら紐を掴む…
紐のここを持って、馬より数歩前を歩くんだよと教えていただきます

無事お馬さんを部屋に戻してひと段落。
早速乗馬のための準備に入ります。

 

ブラッシング、蹄鉄の手入れ、鞍の取り付け。
馬へのアクションは、基本的に左側からするそうです。
そうやって何事も左側からするというローテーションによって馬を安心させるそう。
なるほど、調教って、そういうことか。

待ってました、遂に乗馬です!

座り方、姿勢、手綱の持ち方、足の位置、
馬の操作の仕方など丁寧に指導していただきました

わあ~~馬に乗ってるう~~!
ってテンション上がってる顔してるのがトップのアイキャッチ画像です(笑)

初めてなので、まずはゆっくりトコトコと歩くだけ。
ゆっくりでも揺れる視界、落ちないかと力む足…
緊張しましたが、初めて体験する馬の感覚にワクワクしました…!

生き物に乗るという感覚自体が、なんだか不思議な気持ちです
ただ可愛がればいいだけではいけない、
正しい知識、正しい接し方が必要な馬。
いえ、馬だけでなく、どの動物にも必要なことですよね

 

さて、いったんお昼ご飯で休憩。
午後からはガッツリの乗馬練習です!

 

こっちに回って~と手綱を左に引いているつもりですが、下手で正しく伝わらずお馬さんが反応してくれていません(笑)

ちょっと駆け足してみたり、円を描いてみたり…
む、難しい…

は、初めてはこんなもんやろ~

ドッと疲れました…
でも、いい疲れです!

やはり、動物に触れると癒されます

疲れた心が洗われるようです(どうした)

最初はビビってたものの、数時間一緒に過ごしてみるだけで、
だいぶ慣れて積極的に馬に接することができるようになりました。

やっぱかわいいですね…お馬さん…(*´ω`*)

もっと対州馬のことを知りたい。乗馬が上手になりた~い!

馬の存在を身近に。

正直、対馬の人々は対州馬についてあまり関心がありません。
私がそうだったように。
今は、島外から来ていらっしゃる調教師さんや協力者の方が対州馬を支えてくれていますが、
本来であれば、対馬の人々の手によって大切に後世へ繋いでいかなければなりません。

馬にとって大切なこと、必要なこと。今すべきこと。
対馬の人々に<知ってもらう>こと。
それを馬事公園の調教師の小口さん、乗馬を教えてくださった島おこし協働隊の原智子さんも力説してくださいました。

そのための手段をグリーンツーリズムという視点からもアプローチしていければいいな、
と思います。

今後も定期的に対州馬に触れ、友好を深めていきたいですね!
乗りこなせる日はいつになるかな~!

余談。

乗馬を体験してみて、時代劇に出てくる馬たちによく目が行くようになりました。
(「麒麟がくる」にドはまりしていたもので…(笑))
何気なく乗りこなして演技している…俳優さんってすごいですね

91年の大河ドラマ「太平記」の真田広之さんも見事な馬術をやってのけているので、
ぜひ機会があれば見てみてくださいね~

この体験記を書いてくれた人

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対馬/ふみ
生息地は対馬の最果て。スローライフがしたいのに、田舎は山に海に忙しい。