特別企画のツアー

千俵蒔山野焼きツアー

草原再生でツシマヤマネコの生息環境を守ろう!
~草原の役割について学び、野焼き通してヤマネコの保全に関わる2日間~

古来より人が営みの中で手を入れつくってきた草原環境。実はこの“草原”がツシマヤマネコの大事なエサ場となっているのです。野焼きに参加し対馬の生物多様性を守る一員になりませんか?

ツアー代金 35,000円
日数 1泊2日
出発地 対馬現地集合
開催期間 2025年3月1日(土)~3月2日(日) ※申し込み終了

おすすめポイント

 

ツシマヤマネコの親子(撮影:川口誠氏)

対馬のみに生息する「ツシマヤマネコ」。絶滅が危惧され、国の天然記念物にも指定されている大変貴重な生き物です。

ツシマヤマネコの高密度生息地である対馬北部には「千俵蒔山(せんびょうまきやま)」という全山草原性の山があります。千俵ものソバやムギが蒔けるほど広い草原、という意味で名づけられたこの山には、草原環境を好む昆虫や小動物が多く生息しており、これらの生き物たちがツシマヤマネコの大事なエサとなっています。

日本では、トラクターなどがなかった時代に農作業で活躍していた牛や馬のエサをとったり、田畑の肥料をつくったりするため、地域の人々によって野焼きが行われ、各地で草原環境が保たれてきました。

そんなツシマヤマネコの命を育む場所のひとつが、人々の営みのなかでつくられた“草原”なのです。

千俵蒔山でも同じように、毎年、地域住民の手で山が焼かれ、草原が守られてきました。

しかし、人々の営みの変化とともに徐々に野焼きは行われなくなり、多種多様な植物や小動物、ヤマネコが住まう、豊かな環境は失われていってしまったのです。

「あの美しい草原を取り戻そう!」と、2008年、地元の人々の熱い思いで、40年ぶりに千俵蒔山での野焼きが復活しました。しかし、人口減少と高齢化が進む対馬では、野焼きを続けていきたい!という思いがあっても、人手の不足などで草原の維持管理は厳しい状況にあります。そこで、皆さんの力が必要なのです。

今回のツアーでは、実際に野焼きを行うだけでなく、現地ガイドによるツシマヤマネコの解説や専門家による草原とツシマヤマネコとの関わりなど、学び考える機会をつくっています。

一緒にツシマヤマネコの保全について考え、対馬の豊かな生態系を守りましょう。

本ツアーのポイント

〇ツシマヤマネコの生態と環境省による保全活動について学ぶ

「野生生物保護センター」を訪問し、ツシマヤマネコの生態を学びます。保護センターでは、対馬の生き物についての展示や、センター内で飼育されているヤマネコの様子を見学します。

 

〇草原環境とツシマヤマネコの繋がりについて学ぶ

草原再生とヤマネコの関わりについて学ぶことができる講話の時間を設けています。草原がどのようにして守られ、、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の生き物たちにどのような豊かさをもたらしているのか。実際に野焼きを行う前に、ヤマネコ保全における草原再生の意義について学びます。

〇実際に野焼きによる保全活動に参加する

千俵蒔山の草原は「野焼き」によって維持されています。本ツアー参加者の皆さんも実際に地元との人たちと一緒になって野焼きに参加し、ツシマヤマネコ保全活動の一役を担っていただきます。

草原が炎炎と燃え盛る光景は大迫力です。そのような貴重な光景も目の前で見ることができます。

ただし、野焼きは天候により当日判断で中止となる可能性もございますので、その点ご了承ください。

野焼き中止となった場合は地域で“獣害から獣財へ”を指針に掲げ、有害鳥獣問題に取り組んでいる一般社団法人daidaiのレクチャーのもとレザークラフト体験を行います。

対馬では増えすぎたイノシシやシカの食害により、ツシマヤマネコが住まう良好な環境が減少しています。

野焼きが実施されなかった場合でも有害鳥獣対策による環境保全を学び、携わることができるプログラムをご準備しております。

また、本ツアーでは当協会に所属している農村民泊に宿泊します。お父さんお母さんが家族のように迎えいれてくれ、地元の食材を使った美味しいお料理でもてなしてくれます。対馬に親戚ができたかのような、そんな心温まる時間を過ごせるのも本ツアーの魅力のひとつです。

服装の注意点・ご持参いただくもの

野焼き当日の服装:動きやすい衣類(上下長袖)、運動靴

※ナイロン製衣類は燃えやすいためお控えください。

ご持参いただくもの:お飲み物、健康保険証(万が一のため)

ツアー行程

1日目 ヤマネコと野焼きについて知る
10:50 対馬空港集合・出発 対馬やまねこ空港にてガイドがお迎えいたします。

【推奨される交通手段】
●飛行機の場合
・ANA4681 福岡09:55 – 対馬10:30
●フェリーの場合
・九州郵船218便 博多港0:05 – 厳原港04:45 ※7時まで船内休憩
※フェリーを利用される方は、路線バスにて対馬空港まで移動をお願いします。

11:05 対馬中部観光 万関展望所
対馬の代表的な湾である浅茅湾をバックに「対馬」についてお話しします。
12:00 昼食 海小屋「吉栄」
大漁湾(おろしかわん)が目の前にある海小屋で、対馬の海の幸をお楽しみいただきます
13:45 ミニレクチャー 対馬野生生物保護センター
ツシマヤマネコの生態、保全活動について学びます。
15:20 草原観察・野焼き準備 2日目の野焼きに向けて、千俵蒔山で自然観察を行い、火消しに使うツバキの伐採などの準備をします。
講話 草原再生とヤマネコに関する講話を聞き、野焼きの意義について学びます。
夕食 農村民泊で地元食材を使った家庭料理を堪能します。
食事: 朝✕ 昼〇 夜〇
宿泊: 対馬市上県町の農家民宿
2日目 野焼き(天候次第)
7:00 野焼き 千俵蒔山
地域の人たちと一緒に野焼きを行い、ヤマネコ保全のための環境づくりに取り組みます。
12:00 ジビエ昼食 もみじぼたん
対馬で「獣害から獣財へ」をキーワードにイノシシやシカなどの鳥獣被害対策、資源活用に取り組んでいる一般社団法人 daidaiが提供するジビエを使ったお料理を堪能します。
13:00 対州馬乗馬 あそうベイパークふれあい牧場
対馬で昔から農耕馬として活用してきた「対州馬」。草原でとれる草は彼らのエサとなっていました。対州馬に乗り、対馬の昔の暮らしを体験してみましょう。
振り返り
14:00 対馬空港到着 空港までお送りいたします。

【推奨される交通手段】
●飛行機の場合
・ANA4936 対馬15:05 – 福岡15:40
・ANA4658 対馬15:35 – 長崎16:15
●フェリーの場合
・九州郵船227便 厳原港15:25 – 博多港20:10
※フェリーを利用される方は、対馬厳原港まで送迎いたします。

食事: 朝〇 昼〇 夜✕

お申込みの際、備考欄に、利用する対馬まで、および対馬からの交通手段をご記入いただけますと助かります。

開催日程・お申込み

旅行条件

【ツアー代金】
対馬現地集合:税込35,000円(お一人様につき)

【代金に含まれるもの】
●宿泊料(1泊) ●昼食(2回) ●夕食(1回) ●朝食(1回) ●体験料 ●ガイド料 ●添乗サービス料 ●ヤマネコ保全のための寄付金 ●保険料

※野焼きは安全面を考慮し、天候次第で中止となる場合がございます。その場合の返金はいたしませんのでご了承ください。

【代金に含まれないもの】
●集合場所(対馬空港)までの交通費  ●アルコール代

※対馬空港までの交通機関の手配は各自で行っていただきますよう、お願い致します。
推奨される対馬までの交通機関
往路:
・ANA4681 福岡09:55 - 対馬10:30 
・九州郵船218便 博多港0:05 - 厳原港04:45 ※7時まで船内休憩
復路:
・ANA4936 対馬15:05 - 福岡15:40・ANA4658 対馬15:35 - 長崎16:15
・九州郵船227便 厳原港15:25 - 博多港20:10 7時まで船内休憩

※必要に応じて、お客様ご自身で国内旅行保険にご加入ください。
※民泊でのアルコール販売はしていませんので、途中で購入し、お持ち込みをお願いしております。

【最少催行人数】5名
【募集定員】25名まで
【締め切り】2025年2月7日(金)18時
【宿泊先について】
宿泊先の選定は、事務局で行わせていただきます。農家の座敷を利用した宿泊ですので、隣の部屋とはふすまで区切られた空間である場合がほとんどで、施錠はできません。
また、旅館やホテルと違い、浴衣やアメニティグッズの用意はございませんので、寝間着や歯ブラシ等の洗面用具は、各自でご持参いただきますよう、お願いいたします。

【添乗員・ガイド】対馬やまねこ空港から2名同行します。

【キャンセル料】
取消のご連絡をいただいた日が、
●20日前~8日前の18時まで=20%
●7日~2日前の18時まで=30%
●前日の18時まで=40%
●当日の出発時間前=50%
●旅行開始後または無連絡不参加=100%

旅行企画実施:一般社団法人 対馬里山繋営塾
企画共催:特定非営利活動法人エコ・リーグ


詳しい旅行条件書(募集型企画旅行約款)
 http://www.rado.co.jp/info/boshu.html

ツアー一覧へもどる