農林漁業体験民宿(農泊)について
お客様を家族の一員として受け入れます。地元の人との交流を楽しみ、暮らしそのものを感じる。心温まる旅です。
農泊にとは?
農泊型
教育旅行
農家や漁師のお家に泊まり、家族の一員として迎えられる「農泊」。近年では、全国各地で農泊型の教育旅行の人気が高まっています。
この対馬でも、教育旅行に対応できる体制を整えています。
島で脈々と受け継がれてきた仕事、島で生きる人々の暮らし。そしてその歴史が育んだ、豊かな自然。
こうしたことを、体験を通じて感じることで、多くの学びを得ることができると私たちは考えています。
大陸との交流の歴史や、そこで培われた友好と平和を願う精神。ツシマヤマネコの保全をはじめとする高レベルの環境教育。離島であるがゆえに変わらずに残ってきた文化や伝統技術。
国境の島・対馬には、他地域ではまねできない教育コンテンツが充実しています。
日本と大陸が陸続きであったことを受けて、対馬には大陸系の生き物が多く生息しています。ツシマヤマネコもその一つです。絶滅が危惧されており、その保全に向けて、様々な取り組みがなされています。
農林業の体験を通じて、ツシマヤマネコを育む里山環境の形成とその保全の在り方を学ぶことができます。
また、対馬のユニークな生態系を学ぶことで、日本の形成過程や進化の歴史を知ることにもつながります。
国境の島対馬は、国防最前線の島として、古から今日まで重要な役割を果たしてきました。島内随所に残る砲台跡などの戦争遺構や古代山城は、その歴史を物語っています。
一方で、隣国との友好を取りもち、貿易や外交によって文化や技術の交流拠点を担ってきたのも対馬です。
その友好の精神は、今日では様々な日韓交流イベントとして受け継がれています。こうした戦争と平和の歴史をひも解くことで、国際交流の在り方や平和について、学ぶことができます。
対馬の人々は、海・山・里の恵みを大切にしながら旬のものを食し、自然のしくみを上手に取り入れた農業・加工技術で在来品種を育てながら日々を営んでいます。
こうした暮らしは、かつては日本全国で行われていましたが、近代化により、どんどん失われていきました。
対馬では、自然そのものに神が宿るという、原始的な宗教が今でも大切に守られています。対馬に生きる人々の日常を体験しながら、日本人の暮らしの原点を発見することができるでしょう。
神話の話から日本の成り立ちを学ぶ
ツシマヤマネコの保護活動と対馬の自然について学ぶ
3日間一緒に過ごす家族と対面。農泊到着後は郷土料理体験
里山・里海を育んできた島の「しごと」から自然と人との共生を学ぶ
登山・シーカヤック・乗馬のいずれかで大自然を満喫
ほとんど自給自足に近い島の「暮らし」から自然の恵みをいただく知恵を学ぶ
文禄・慶長の役参戦からの国交回復、朝鮮通信使の歴史を学ぶ
当協会が、島内各地に点在している農林漁業体験民宿間の連携を担っており、島内ほぼ全域で教育旅行の受け入れが可能です。
教育旅行に対応できる農泊は32軒(平成28年12月現在)ございます。
小規模なクラス単位の合宿から、学年単位の修学旅行まで対応可能です。
農泊や農林漁業体験だけではなく、登山や乗馬、シーカヤックなどの自然体験活動も組み込むことができます。
一軒の農泊には4名~6名が宿泊します。小グループで受け入れますので、目が行き届きやすく、受け入れ家庭とのきずなも深まります。
農泊滞在中の巡回などにも対応できるように、5軒~8軒の農泊がまとまって存在している地域で、30~40名単位(クラス単位など)での受け入れを行います。
先生方や旅行会社の方の下見も承っております。実際に民家に泊まり、体験をご覧になることで、イメージが膨らむと思いますので、ぜひお問い合わせください。
対馬での教育旅行に先立って、事前学習として、出前授業なども承っております。
安全管理体制については、こちらをご覧ください。