2017年01月17日 暮らしの体験記

幻のスイーツ!うむしもん作り体験

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京都府/やぎちゃん

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今日は、佐護地区の郷土料理「うむしもん」作り体験にやってきました!

「うむしもん」というのは、対馬の方言で「蒸して作ったもの」という意味であり、

お祝いやお祭りの席には欠かせない、佐護地区特有の伝統菓子です。

作るのにとても時間と手間がかかるため、現在では作り手が少なくなっており、

特別な日にしかお目にかかることができないそうです。

言わば、幻のスイーツ!作るのも、食べるのも楽しみです。

うむしもん作りの先生はお料理名人「民泊 縁」のお母さんです。

お昼過ぎに民泊さんに到着し、まずは対馬名物ろくべえに黒砂糖をかけたお菓子でいっぷく。

対馬らしい素敵なおもてなしに感激です。

ろくべえを食べて、コタツでしばしほっこりしたところで、

いよいよ、うむしもん作りスタート!

①お砂糖にぬるま湯を入れ、すりこぎでよく混ぜます。

②食紅を加え、さらによく混ぜます。

③米粉ともち米粉を混ぜてふるったものを加え、さらによく混ぜます。

④ダマがなくなりトロトロになるまで、まぜまぜ、まぜまぜ、同じ方向によくよく混ぜます。

これで生地の完成です。

とてもシンプルですが、綺麗に混ぜるのは案外難しく、なかなか根気のいる作業です。

名人の仕事はさすが!手早く生地が滑らかになっていきます。

お母さん愛用のすりこぎは、山椒の木から作った手作りの一品だそうです。

しっくりと手に馴染む質感。道具まで手作りだなんで素敵ですね。

私もマイすりこぎを作ってみたいです。

出来上がった生地を手ぬぐいを被せた木枠に流し込み、4時間かけて、うむしもんを蒸していきます。

蒸し器のお湯が切れないように、1時間ごとにお湯を継ぎ足し継ぎ足し、蒸していきます。

時間と手間がかかるほど、期待も膨らみますね。

蒸しあがりを待つ間に交代でお風呂に入って、お母さん特製の夕食をいただきます。

地鶏のいりやき、シメサバ、ヒラマサのお刺身、アジのフライ、柿のなます、

地産地消にこだわった、対馬の家庭料理のフルコース。お味はどれも絶品です。

民泊 縁 夕食

またまた、コタツでしばしほっこりしたところで、うむしもんが蒸しあがりました!

熱々の湯気がとてもいい匂い!

ふっくらと美味しそうに蒸しあがりました。

そのままパクリといきたいところですが、少し我慢。

一晩寝かせれば、完成です。

演技の良さそうな綺麗なピンク色。

さらに、お母さんオリジナルのセンダンゴ入りうむしもんもいただきました。

早速その場でいただきます!

ふわっと柔らかく滑らかでもっちりとした食感。

お米ともち米の優しい甘みが口いっぱいに広がります。

センダンゴ入りはもちもち感がさらにパワーアップ。

ほのかなセンの風味がくせになります。

何個でも食べたくなってしまう、飽きのこない美味しさです。

幻のスイーツ、うむしもん。

実はさらに美味しい食べ方があるんです。

火鉢で炙ると、表面は香ばしく、中はトロトロ!

最高の食感です。

火鉢がない場合はフライパンで炙っても、美味しくいただけます。

うむしもん 火鉢

対馬の中でも、佐護地区でしか食べることのできないうむしもん。

あなたも作って、食べてみませんか?

お料理名人のお母さんからは、いろいろなお料理の技も学べますよ。

この体験記を書いてくれた人

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京都府/やぎちゃん
大学のインターンで対馬に来ました!海や山、自然が大好きです♪